うかうかしてはいられない この本に書いてあるとおり日本企業の経営者たちは、バブル時代またそれ以前の自分たちのやり方に対して自信を持ちすぎている点が危険な要因であると思うし、やり方を変えなくては何時までもアジアのNo1ではいられない事が様々指摘されている。ただし、中国の内情もいろいろ難しい点もあるようなので、製造業を中国にまかせ、日本は他の路線で行くのか今のうちに考えないと「大変なことになるかもしれない」と 大いに予測できた。
日本企業と中国企業 中国の変化のスピードは我々の想像よりも遥かに速い。もはや安価な労働力による安い製品というイメージは中国の勝ち組企業には通用しない。彼らは日本では想像できないほどドラスティックな改革を行っているようだ。本書にはその具体例が数多く紹介されている。本書が紹介する例を見る限りでは、日本企業はコスト面の競争ではなく、サービスや経営という点で敗れているようだ。日本企業の底力に期待を持っている人にとってこれほどショッキングな事実はない。本書は日本人がまだほとんど知らない中国の熱い現実を伝えてくれる。
中国は世界の工場から市場になっている。 社長が指示した内容を期限までに行えなかった 場合に社長みずから自分にも罰金を科すという事を 行っている企業はあるだろうか?玄関先に職務怠慢で退職させた幹部社員の 氏名を貼り出している企業があるだろうか? 幹部を社員が点数評価を行い、その結果を食堂に 貼り出している企業があるだろうか? これらは全て中国の勝ち組と言われる企業で実際に 行われている事だそうです。 文庫本というと、どうしても内容が古くなっている 場合が多いのですが本書では書き下ろしという事で、 最新の中国企業の内容が書かれてあります。 最初から一気に読み終えてしまえる面白さもあり 中国に興味のある方はもちろん、自分自身にやる気 を起こさせたい人にもお勧めの本だと思います。
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